今日もペンキまみれ!塗装職人の苦楽日記!(11月28日・冬前の“最後の追い込み”)
- 一二三

- 11月28日
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11月も終わりに近づき、朝の空気がすっかり冬の匂いになってきました。
今朝、現場に出る前に外に出ると、指先がキュッと冷えるあの感じ。「あぁ、冬が来るなぁ…」としみじみ。北田大真、40代後半。寒さが身体に刺さる季節に突入しました。
塗装職人にとって“寒さ”は敵でもあり味方でもあります。
夏のように汗だくになる心配はなく、乾燥した空気は塗料の乾きも安定。しかし気温が低いと塗料が伸びにくくなり、乾燥も遅くなるため、冬前のこの時期はまさに“バランス勝負”。
今朝の現場は屋根の仕上げと破風板の補修作業。
トラックを降りると、足元のアスファルトが冷えて白くかすんで見える。屋根に登るとさらに風が冷たく、顔に当たる空気が鋭い。
「今日は手がかじかむなぁ…」とつぶやきながらも、ローラーを握ると自然と身体が動く。
塗り始めて10分もすると、今度は逆に身体が温まり汗ばむという矛盾。結局どの季節でも“ペンキまみれ+汗まみれ”なのです(笑)。
11月末の現場は、年内完工希望のお客様が多いため、どこもスケジュールが詰まり気味。
段取りもいつもよりシビアで、天気と気温のチェックは欠かせません。晴れているうちにできるだけ進め、日陰になる場所は後回しにするなど、冬独特の段取りが求められます。
今日の現場では無機塗料で上塗りを行いました。
気温が下がると塗料の粘度が上がり、伸ばすのに少し力が必要。でも、その分ゆっくり丁寧に塗れるため、仕上がりの艶は抜群。太陽の角度が低い冬の光が当たると、屋根がキラッと輝き、「よし、今日も良い仕事ができた」と心が温かくなる瞬間でした。
作業後、ふと空を見上げると、夕焼けの色が秋とは違う深いオレンジ。
「冬の色やなぁ…」と独り言。気温は寒いのに、心はどこかホッとする。
職人は季節の匂いに敏感で、風の温度や光の色で季節の移り変わりを感じ取ります。
冬本番が近づくと、塗装できる時間も短くなってくる。
だからこそ一日一日の仕上がりが大切。今日もペンキまみれになりながら、冬前のラストスパートに気合いを入れて現場を締めました。
Q&A
Q1:冬でも塗装できますか?
A:はい、可能です。ただし気温や湿度の条件があるため、日照時間の短い冬は段取りが大切です。
Q2:冬の塗装で気をつけることは?
A:気温が5℃以下になると塗料の乾燥不良が出やすいため、作業時間や場所に注意します。
Q3:冬前の今、塗装するメリットは?
A:乾燥した空気で塗料の仕上がりが安定し、冬本番前に家を保護できるため耐久性も向上します。
