ウレタン防水「通気緩衝工法」とは?膨れを防ぐ構造と施工の流れを徹底解説|熊本の防水専門
- 一二三

- 10月15日
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ウレタン防水の中でも、特に屋上や雨漏り跡のある建物で選ばれるのが「通気緩衝工法(つうきかんしょうこうほう)」です。これは、下地と防水層の間に通気層を設けて、湿気や水蒸気を逃がす構造 にした工法で、膨れや剥離を防ぐ効果があります。
密着工法が下地に直接ウレタン樹脂を塗布するのに対し、通気緩衝工法では「通気緩衝シート(通気マット)」を下地に貼り、その上にウレタン防水層を形成します。
シート内部に設けられた小さな空気経路が、水分や蒸気を逃がす“逃げ道”となるため、下地に湿気が残っていても膨れが発生しにくいのが特徴です。
◆ 通気緩衝工法の構造
構造は下から順に、
①下地(コンクリート)
②プライマー(接着剤)
③通気緩衝シート
④ウレタン防水層(2〜3層)
⑤トップコート(仕上げ)
の5層構造で形成されます。さらに、内部にたまった湿気を外部へ逃がすための「脱気筒(だっきとう)」を設置します。
これが通気緩衝工法の大きな特徴で、防水層の内部圧力を調整し、膨れや浮きを防止します。
◆ メリットと適用範囲
通気緩衝工法のメリットは、何よりも下地の状態に左右されにくいこと。
築年数が経過し、コンクリートに含まれる水分が抜けきっていない建物や、過去に雨漏りを起こした屋上でも安心して施工できます。
また、下地との密着が完全ではないため、将来的な防水層の改修も比較的容易です。
デメリットとしては、シートや脱気筒の施工工程が増えるため、工期がやや長く費用もやや高め になる点ですが、長期的に見ればメンテナンスコストを抑えられる優秀な工法です。
◆ 費用と耐用年数
費用の目安は 1㎡あたり4,500〜7,000円前後。
一二三塗装工業では、施工効率を高めることで 約4,000〜6,000円/㎡ に抑えてご提供しています。
耐用年数は 12〜20年程度 で、トップコートを5〜7年ごとに塗り替えればさらに延命可能です。
熊本のように多湿・多雨な地域では、密着工法より通気緩衝工法の方が適しているケースが多く、特に屋上や陸屋根には最適です。
一二三塗装工業では、下地の含水率を測定した上で、密着・通気緩衝どちらの工法が最適かを判断し、最も長持ちする防水プラン をご提案しています。
Q&A
Q1. 通気緩衝工法と密着工法の違いは?
A. 通気緩衝工法は通気シートを敷いて湿気を逃がす工法で、膨れに強いのが特徴です。
Q2. どんな場所に向いていますか?
A. 屋上や雨漏り履歴のある場所など、湿気のこもりやすい下地に最適です。
Q3. 耐用年数はどのくらいですか?
A. 12〜20年程度で、トップコートを定期的に塗り替えればさらに延命できます。
Q4. 費用の目安は?
A. 1㎡あたり4,500〜7,000円前後。一二三塗装工業なら約4,000〜6,000円程度で施工可能です。
Q5. 熊本でこの工法を選ぶべき理由は?
A. 湿度と雨量が多く、膨れや剥離のリスクが高いため、通気緩衝工法の方が長持ちします。
