雨漏りが起こる仕組みと典型的な原因|熊本の住宅で多いパターンと早期対策
- 一二三

- 11月28日
- 読了時間: 3分
「屋根も壁も塗り替えたばかりなのに雨漏りする…」
雨漏りの原因は単純ではなく、複数の要因が重なって起きることがよくあります。
特に熊本は台風や豪雨が多く、“横殴りの雨”が外壁やサッシまわりへ強く吹き付けるため、雨漏りの発生率が全国でも高い地域です。
雨漏りは、単なる穴や割れから入るだけでなく、毛細管現象・逆流・内部結露など、目に見えない形で建物内部に水が侵入することもあります。
ここでは、雨漏りが起こる仕組みと、住宅で多い典型的な原因を詳しく解説します。
◆ 雨漏りが起こる“仕組み”
雨は上から下へ落ちるだけではありません。
風圧が加わることで、雨水は建物の小さな隙間へ入り込もうとします。
● 毛細管現象
極小の隙間に雨水が吸い込まれる現象。
シーリングの劣化や外壁の細いクラックがあると、この現象によって雨が室内側へ移動します。
● 負圧(吸い込み)
台風時、風が壁面に強く当たると、反対側に“吸い込み力”が働きます。
このタイミングで隙間があると、雨水が一気に押し込まれます。
● 排水の逆流
ドレン詰まりや排水不足により、雨水が溜まり、立ち上がり部分を越えて室内に侵入するケース。
◆ 熊本の住宅で多い雨漏りの原因
①
サッシまわりのシーリング切れ
雨漏り原因のトップ。
横殴りの雨がサッシ枠に当たり、劣化した部分から雨水が浸入します。
②
外壁のクラック(ひび割れ)
0.3mmの細いクラックでも雨は吸い込まれます。
特にモルタル外壁に多い症状です。
③
笠木(かさぎ)からの浸水
バルコニー手すりの上部や壁の天端など、見落とされがちな部分。
板金の継ぎ目やビス穴からの浸入が多発します。
④
防水層の劣化・ひび割れ
ベランダや屋上の防水層にひびが入り、そこから水が浸入して下の部屋へ到達します。
⑤
屋根の棟板金の浮き・スレートの割れ
釘の緩みや風による浮きがあり、台風時に強風で水が押し込まれます。
◆ 放置するとどうなる?
雨漏りを放置すると、
断熱材が湿気を含む
カビの発生
柱や下地の腐食
電気系統への漏電リスク
など、建物の寿命を短くする深刻な問題につながります。
早期発見・早期対応がもっとも安く済む対策です。
❓ Q&A
Q1. 雨漏りの原因は屋根だけですか?
A. いいえ。外壁・サッシ・笠木・防水層など多岐にわたります。
Q2. 目に見える穴がなくても雨漏りしますか?
A. 毛細管現象で0.3mmの隙間からでも浸入します。
Q3. 調査にはいくらかかりますか?
A. 一般住宅で5,000〜20,000円程度が目安です。
Q4. 応急処置はできますか?
A. シーリング補修や応急テープで可能ですが、根本解決には調査が必要です。
Q5. 一二三塗装工業ではどんな調査をしますか?
A. 散水調査・赤外線調査・目視点検で原因を特定し、最小限の工事で解決します。
