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ウレタン防水「密着工法」とは?仕組み・成分・施工手順を徹底解説|熊本の防水専門

  • 執筆者の写真: 一二三
    一二三
  • 10月12日
  • 読了時間: 3分

ウレタン防水には大きく分けて「密着工法」と「通気緩衝工法(絶縁工法)」の2種類があります。

その中でも密着工法は、既存下地に直接ウレタン樹脂を塗布して密着させる工法 であり、耐久性とコストバランスに優れた代表的な施工方法です。



◆ 密着工法の仕組み



密着工法は、下地にプライマー(接着剤)を塗布し、その上に液体状のウレタン樹脂を2〜3層に塗り重ねて硬化させることで、防水膜を形成します。ウレタン樹脂は「ポリオール」と「イソシアネート」を反応させた高分子樹脂で、反応後はゴム状に硬化し、柔軟性と高い密着性を発揮します。


この密着層が、下地と防水膜の一体化を生み、雨水の侵入を完全にシャットアウトします。

塗膜の厚みは約2〜3mmが一般的で、複雑な形状や立ち上がり部分でも継ぎ目なく施工できるのが特徴です。



◆ 密着工法のメリット


  1. 工期が短くコストが抑えられる

     通気緩衝工法に比べて工程が少なく、費用は 1㎡あたり3,500〜6,000円 程度が目安です。

  2. 下地との一体化で高い防水性

     コンクリート面やモルタル面との密着性が高く、耐久・耐摩耗性能にも優れます。

  3. 軽量で既存建物にも施工しやすい

     防水膜が薄く、重量負担が少ないため、改修工事にも向いています。




◆ 施工手順


  1. 下地清掃・乾燥:埃や油分を完全に除去。水分は密着不良の原因になるため注意。

  2. プライマー塗布:ウレタン樹脂がしっかり付着するよう、下地に接着剤を塗布。

  3. ウレタン主剤塗布(1層目):ローラーやコテで均一に塗り広げる。

  4. 中塗り・上塗り(2〜3層目):膜厚を確保しながら重ね塗り。

  5. トップコート仕上げ:紫外線劣化を防ぐため、遮熱性トップコートを塗布。




◆ 注意点と適用条件


密着工法は、下地の状態が良好で、湿気や水分がこもらない場所に最適 です。

一方で、下地に水分が残っていると、内部で水蒸気膨れが起き、防水膜が浮く「膨れ」や「剥離」の原因になります。

そのため、雨漏り履歴のある屋上や下地が劣化している箇所 では、通気緩衝工法を選択する方が安全です。


熊本のように雨が多く湿度の高い地域では、下地乾燥の確認が特に重要です。

一二三塗装工業では、赤外線湿度計による測定や試験塗布を行い、確実に密着できる状態を確認してから施工しています。



Q&A


Q1. 密着工法と通気緩衝工法の違いは?

A. 密着工法は下地に直接塗布、通気緩衝は通気シートを挟む工法です。


Q2. 密着工法の耐用年数は?

A. 適切な施工とメンテナンスで10〜15年が目安です。


Q3. 施工費用の相場は?

A. 一般的に1㎡あたり3,500〜6,000円前後。一二三塗装工業ではコストを抑えて施工可能です。


Q4. 下地が湿っていても施工できますか?

A. 水分が残ると膨れの原因になるため、完全乾燥が必要です。


Q5. どんな場所に向いていますか?

A. ベランダ・バルコニー・屋内廊下など、比較的水分がこもらない箇所に適しています。

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