今日もペンキまみれ!塗装職人の苦楽日記!(秋雨前線との戦い)
- 一二三

- 11月16日
- 読了時間: 2分
秋が深まるにつれ、現場の天敵“秋雨前線”が本気を出してきました。
朝、事務所のシャッターを開けると、空一面に分厚い雲。スマホの天気予報アプリを開くと「午前中は曇り、午後から雨」。こういう日は職人の頭の中でも天気予報会議が始まります。
「午前中に下塗りまで行けるか?」「いや、乾燥時間が足りないかも」「雨とにらめっこだな…」
気持ちは完全に塗料と天気との“3つ巴の戦い”です。
現場に向かって屋根に上がってみると、風が少し冷たい。
「あ〜これは午後、来るな」と嫌な予感が的中。雲の厚みは増し、空気がどんどん湿ってくる。塗料は湿度にも敏感で、湿気が高いと乾燥が遅くなるため、仕上がりに影響が出る可能性があります。
だから職人は、天気アプリと空の表情を同時に読む“ダブル観察”を常に継続。
すると突然ポツ……ポツ……。
「ほら来たー!」
思わず心の中でツッコミを入れつつ、急いで片付けと養生の確認へ。
塗りかけの部分を守り、塗装面に水滴が落ちないよう最速で撤退準備を進めます。雨は敵ですが、慌てて作業して事故を起こすわけにはいきません。
作業を諦める決断も職人の仕事。
「今日はここまで!」と腹を括り、車に乗り込むとワイパーがものすごい速さで動き始める。
「もう少し空気読んでくれ…」と思いつつ、車内では次の段取りを組み直します。
事務所に戻って写真整理と記録をまとめながら、ふと窓の外を見ると雨脚はさらに強くなっていました。
「あのタイミングで終わって正解だったな」と胸をなでおろす。
秋雨前線に振り回される日々ですが、これも塗装職人の宿命。
雨の日は焦らず、段取りとメンテナンスの日に切り替える。
天候を味方につけられる職人こそ、一流の仕上がりを届けられるのだと改めて感じました。
今日もペンキまみれにはなれなかった。でも、天気との戦いに勝利した一日でした。
Q&A
Q1:雨の日は塗装できませんか?
A:基本できません。塗料が乾かず、ムラや剥がれの原因になります。特に秋雨前線の時期は慎重に判断します。
Q2:雨が降りそうな日はどうしますか?
A:湿度・風・雲の厚みなどを見て、できる範囲を判断します。無理に進めず早めの撤退が鉄則です。
Q3:秋雨前線の時期に工事を依頼しても大丈夫?
A:もちろん可能です。ただし日程調整が必要になるため、余裕を持ったスケジュールをおすすめします。
